こんにちは、たかです。
今回は「パッシブハウスを建てたいけれど、どの会社なら建てられるの?」というテーマで徹底解説します。
私も最初は「大手ならどこでも対応できるだろう」と思っていました。
でも実際に調べてみると、パッシブハウスを建てられる会社は全国的にもかなり限られていました。
この記事を読めば、
- パッシブハウスに対応できる会社が少ない理由
- 大手ハウスメーカーでの対応状況
- 地域密着型工務店の探し方
- 後悔しない会社選びのコツ
- 費用や光熱費の考え方
まで整理できます。

最後には【無料でできる一括資料請求】の方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
まず結論(忙しい方へ)
- パッシブハウス対応可能な会社は「一条工務店など大手の一部+地域工務店」
- 「ZEH対応」と書いてあってもパッシブハウスと同じではないので要注意
- 工務店を探すなら「パッシブハウス・ジャパンの会員」や「一括資料請求」を活用する
- 複数社のプランを比較してから決めるのが後悔しないコツ
①パッシブハウスを建てられる会社が少ない理由

理由①:断熱・気密性能がシビア
パッシブハウスは世界的に認められている高性能住宅基準。
特に 断熱性能(UA値)や気密性能(C値) のレベルは、日本の一般的な省エネ住宅よりも厳しい水準が求められます。

つまり「そこそこ高断熱」の家では届かないんです。
理由②:設計の専門性が必要
パッシブハウス仕様では、窓の位置・大きさ、断熱材の厚み、日射のコントロールが重要。
これらを総合的に考えたうえで設計しなければ、性能が発揮されません。

知識のない設計士だとプランを作る段階でつまずいてしまいます。
理由③:施工実績がまだ少ない
パッシブハウスは日本ではまだ発展途上。
「名前だけは知っている会社」と「実際に手掛けたことがある会社」との差が非常に大きいのが現実です。

対応できる会社を探すのがとても大変です。
②全国規模で対応できるハウスメーカー
一条工務店
パッシブハウスを検討する方が最初に候補に挙げるのが一条工務店。
「高気密・高断熱の住宅といえば一条」と言われるほど性能に定評があります。
特徴
- 全棟で気密測定を実施
- 標準仕様でトリプル樹脂サッシ+高性能断熱材を採用
- 全館床暖房や全館換気システムがセットになっており、住み心地が安定
体感ポイント
実際に展示場を訪れると、冬場でも「玄関から廊下まで寒くない」という快適さを体感できます。
エアコンを1台運転するだけで家全体が暖かいのは、断熱・気密性能が高い証拠です。
注意点
デザインや間取りの自由度はやや制限されるため、性能を最優先したい方に向いています。
住友林業
「木の家」といえば住友林業。
外観・内観デザインに木質感を取り入れつつ、断熱仕様を高められるのが魅力です。
特徴
- ビッグフレーム構法による大空間設計が可能
- 無垢材や木質パネルを活かした温かみのあるデザイン
- 高断熱仕様(断熱材・サッシの強化)をオプションで追加可能
体感ポイント
デザイン性と断熱性能を両立できるため、「見た目にもこだわりたい」という層に人気。
性能重視だけでなくインテリアの質感を大切にできます。
注意点
支店や担当者によってパッシブハウスへの理解度・提案力に差があります。
性能値(UA値・C値)の提示があるかどうかを必ず確認しましょう。
積水ハウス
全国トップシェアを誇る大手メーカー。
ZEH仕様の住宅を積極的に展開しており、省エネ性能を重視する施主にも対応しています。
特徴
- 「グリーンファーストゼロ」などZEH対応プランを標準展開
- 断熱性能は商品ラインによって差が大きい
- アフターサポート体制が充実
注意点
パッシブハウス基準そのものを目指すのではなく、「ZEH強化版」としての性能強化が中心。
具体的な数値(UA値・C値)がどこまで出せるのかを確認しましょう。
ミサワホーム
「蔵のある家」で有名なメーカー。
収納・デザイン性を打ち出しつつ、ZEH対応商品を展開しています。
特徴
- 蔵(大収納空間)を活かした設計が可能
- 高断熱ラインを商品ごとに用意
- デザインと機能性を組み合わせた提案力
注意点
パッシブハウス基準まで性能を高められるかは担当者次第。
断熱材や窓仕様を強化すれば性能を引き上げられる場合もあるので、詳細仕様を確認しましょう。
会社名 | 特徴 | パッシブハウス | 注意点 |
一条工務店 | 高気密・高断熱に特化。展示場でも快適性を体感できる | ◎ 国内でもトップクラス | デザインはシンプル寄り |
住友林業 | 木質感デザイン+高断熱仕様あり | ○ 担当次第で提案可能 | 担当者ごとの知識差あり |
積水ハウス | ZEH仕様強化。商品によっては高性能 | △ 商品による | パッシブ基準達成かは要確認 |
ミサワホーム | ZEHラインあり。気密・断熱に注力 | △ 施工事例確認が必須 | 地域差あり |
③地域密着型で強い工務店
「パッシブハウスを建てたい」と思ったときに有力なのが地域工務店です。
- 北海道・東北:厳しい寒冷地仕様に強く、気密測定を当たり前に行う会社が多い
- 関東・甲信越:長野や新潟など寒暖差が大きい地域では、パッシブハウス・ジャパンの会員工務店も複数あり
- 関西・九州:温暖地でも「高性能+耐震」の両立を掲げる工務店が増えている
工務店を探すコツ
- パッシブハウス・ジャパンの会員リストを確認する
- タウンライフ家づくり
の資料一括請求を利用して“高気密・高断熱対応”を条件に検索する
④会社選びで後悔しないためのチェックポイント

家づくりで一番避けたいのは「契約してから思っていたのと違った」という後悔です。
特にパッシブハウスのような高性能住宅は、選ぶ会社を間違えると性能が出ない、光熱費が下がらないといった問題につながります。
ここでは、初心者でも分かりやすいチェックポイントをまとめました。
認定実績・測定の有無
性能をしっかり出せる会社は、数字で証明しています。
- パッシブハウスの認定実績があるか
- 気密測定(C値測定)を全棟で実施しているか
「ZEH=パッシブハウス」ではない
ここを混同してしまう人が多いですが、両者は全く違う基準です。
ZEHだからパッシブハウスも同じと説明する会社は、理解不足の可能性が高いです。
ZEH | パッシブハウス |
---|---|
太陽光発電などでエネルギー収支をゼロにする | 断熱・気密でエネルギー消費を最小化し、快適さを維持 |
設備に頼る傾向が強い | 建物そのものの性能を徹底的に高める |
担当者の知識と相性
どんなに仕様が良くても、担当者の提案力が頼りなければ家づくりは失敗します。
- 数値(UA値・C値など)を分かりやすく説明してくれるか
- 暮らし方(子育て、在宅勤務など)を聞き取り、プランに反映してくれるか
- 疑問をその場で誠実に答えてくれるか

担当者によって、全く違います。提案力のある担当者にお願いしましょう。
⑤パッシブハウスの費用と光熱費の考え方

「性能は魅力的だけど、費用が気になる…」
20〜30代の家づくり世代にとって、一番不安な部分ではないでしょうか。
費用 | 一般的な注文住宅 | ZEH仕様 | パッシブハウス仕様 |
坪単価 | 約70〜80万円 | 約75〜90万円 | 約80〜100万円 |
初期費用(30坪) | 約2,100〜2,400万円 | 約2,300〜2,700万円 | 約2,500〜3,000万円 |
年間光熱費 | 約20〜23万円 | 約26万円 | 約14.6万円 |
30年間の光熱費合計 | 約600〜690万円 | 約780万円 | 約438万円 |
トータルコスト(30年) | 約2,700〜3,100万円 | 約3,000〜3,500万円 | 約2,900〜3,400万円 |
※坪単価・初期費用・長期コストは、あくまで「相場感の一例」です。
実際の金額は地域・仕様・会社によって大きく変動します。
光熱費については、総務省の家計調査および新津組による実測データを参考にしています。
建築費用の目安
一般住宅よりもパッシブハウスは数百万円ほど高くなる傾向があります。
- 一般住宅:坪単価70〜80万円前後
- パッシブハウス:坪単価80〜100万円前後
30坪なら+300〜600万円程度を見込んでおくと安心です。
光熱費の削減効果
初期費用は高いものの、長期的には回収できる可能性があります。
- 一般住宅の年間光熱費:約20〜23万円
- パッシブハウスの実測例:約14.6万円
差は年間5〜8万円。
30年で150〜240万円の削減になる計算です。
補助金制度を活用
高性能住宅には、国や自治体から補助金が出るケースがあります。
- 国の補助:こどもエコすまい支援事業、地域型住宅グリーン化事業など
- 自治体独自の制度:断熱や太陽光設置への助成

地域によって補助金が違いますので、建設予定地の行政のHPをチェックしてみてください。
効率よく比較・資料請求する方法
私も体験しましたが、1社ずつ展示場を回るのは本当に大変でした。
子育てや仕事と並行していると、体力的にも時間的にも限界が…。
そんなときに役立ったのが タウンライフ家づくり です。
- あなた専用の間取りプラン
- 資金計画書
- 土地情報
これらを【無料】でまとめて取り寄せられます。
しかも最短3日で届くので、すぐ比較に入れます。
まとめ|後悔しない会社選びのために
パッシブハウスは「どの会社でも建てられる」わけではありません。
だからこそ、
- 実績や測定の有無を必ず確認する
- 大手+地域工務店を比較する
- 無料資料請求で効率的に情報を集める
この3つを意識すれば、後悔しない選択ができます。
私も最初は不安だらけでしたが、複数社を比較してようやく「ここなら任せられる」と思える会社に出会えました。
家づくりは人生で一度きりの大きな挑戦。
焦らず、でも一歩行動することが理想のパッシブハウスへの近道です。
- 家づくりをするためにおすすめのサービス
【実践レビュー】家づくりに活用できる無料ツール5選 - パッシブハウスについて知りたいという方におすすめ
パッシブハウスとは?パッシブハウス以外にも使える失敗しない考え方 - パッシブハウスが建てられる建築会社を知りたいという方におすすめ
【5ステップで紹介】後悔しないパッシブハウスを建てられる建築会社の選び方
コメント