こんにちは!たかです!
皆さんが今建てようとしている住宅会社は、気密測定を実施してもらえますか?
我が家が、一番最初に仮契約を結んだ工務店に打ち合わせをしていく中で、「気密測定をお願いします」と私が言ったところ、こんな返答がありました。
うちは高気密だからやらなくても大丈夫です!
今まで建てたお家もやっていなくても暖かいです!
それを聞いたとき、不信感が強くなり、最終的に契約を解除させてもらいました。
仮契約する前に聞いておけば、絶対契約しなかったのに。。。
その工務店は契約当初、開業して2年しか経っておらず、口コミを調べても出てこなかったのですが、今調べると、良い口コミはあまりなく、評判も悪かったのでそこで建てなくて良かったと思っています。
これから家作りをする人に自分みたいな失敗をしてもらいたくありません。今回の記事は、私が気密測定は絶対必要だと思う理由と測定をお願いするタイミングを解説していきます。
高気密に基準はありません
「うちは高気密高断熱住宅です」という住宅メーカーや工務店が多いですが、はっきりした高気密高断熱住宅の基準はなにがあるかわかりますか?
断熱性の比較で表されるUA値(外皮平均熱貫流率)は、省エネ基準やZEH、HEAT20ごとにそれぞれ基準値はありますが、機密性の比較で表されるC値は特に明確な基準はありません
つまり、裏を返すとどんな施工をしている会社でも高気密と言えてしまうのです。
これって家を建てる人からしたら、そんなの詐欺じゃんって思うくらいひどいことですよね。
私も家を建てる前に大手ハウスメーカーや地元工務店の口コミなどを調べましたが、高気密と言われて建てたのに「隙間風が寒い」、「家の中が結露でひどい」などの口コミはたくさん目にしました。
どれも気密性が高くなかったからということだけではないと思いましたが、そういった方の失敗を参考にさせてもらい、自分が家を建てるときは絶対に高気密住宅を建てようと思いました。
気密性が高い住宅の基準値は、最低でもC値1.0以下と多くの本や住宅関係の専門家の方が言われています。
しかし、C値1.0は最低値であって、実際に隙間風や結露の心配をするなら0.5以下を目指す必要があるという意見が多く上がっています。
色々と調べ、我が家はC値が0.5を切れる会社で建てようと決めました。
基準値を決めてから契約前に必ずこれを聞くようにしました
「気密測定してもらえますか?C値は0.5を切る値にしてもらいたいです」
これを聞くと大手ハウスメーカーでもうちは気密測定しなくても大丈夫ですよとか、気密測定しないっていう会社が結構あります。
なので、いい住宅会社と悪い住宅会社を分ける魔法の言葉だと私は思っています。
これから住宅メーカーを選ぶ方は契約前に聞いてみて判断してください
ちなみに我が家は、気密測定を実施し、C値が0.38という測定結果になりました。
契約時からC値が0.5以下になるまで調整をお願いしていたのですが、一発でクリアとなり、安心しました。
気密測定とは?気密測定は壁紙を貼る前に!
実際に気密測定とはどのようなものなのでしょうか。
気密測定は、測定器を使って家内部の空気を外に排気し、家の内部と外部の気圧差によって数値が表されます。
室外に排気した分だけ隙間から空気が入ってきてしまうと、内部と外部で気圧の差が生まれないため、気密性が低い住宅となります。
反対に隙間から空気が入ってこないと内部の気圧が低くなります。なので、内部と外部の気圧差が大きくなるため、気密性が高い住宅となります。
本当は、我が家の気密測定の時の写真があればよかったのですが、当日、仕事だったため試験に立ち会えなかったので、残念です。。。
それから、気密測定をするタイミングは壁紙を貼る前にお願いしてください。
壁紙を貼る前なら気密が漏れているところを補修することもできるので、余計な工程を踏まなくても良いからです。
壁紙を貼ってから気密測定したら気密の悪いところが見つかったので、
壁紙を剥がして補修をしました。お引き渡しが若干遅れます。
どこの会社も工程を伸ばしたくないので、壁紙を貼る前に実施すると思いますが、念の為打ち合わせの時に壁紙を貼る前に気密測定をするか確認してみてください。
気密測定が必要だと思う理由3選
気密測定について書きましたが、私が思う気密測定が必要な理由を挙げていきます。
建築の専門家ではありませんが、機械メンテナンスの仕事をしている視点からすれば、気密測定は品質管理と似たところがありますので、そのような視点から上げていきたいと思います。
気密測定=動作試験だと思うから
住宅の性能評価評価制度などで第三者機関から評価してもらうことで、長期優良住宅などの認定が取れ、住宅ローンの金利や火災保険が安くなるなどのメリットがあります。
しかし、評価項目を見ると以下の10項目に大きく分類されるようですが、外観や設計上の数値で機械メンテナンスにおける動作試験のような項目がない気がします。
1 構造の安定に関すること
2 火災時の安全に関すること
3 劣化時の軽減に関すること
4 維持管理・更新への配慮に関すること
5 温熱環境に関すること
6 空気環境に関すること
7 光・視環境に関すること
8 音環境に関する事
9 高齢者等への配慮に関する事
10 防犯に関すること
メンテナンスの仕事でも外観の確認や設計上で必要としている数値を満たしているかは確認しますが、それよりも重要なことは動作させて正常な値が出るか確認することです。
家電を買うときに、機能確認のための動作試験をしていない商品を買いたいと思いますか?
私は絶対買いたくないです。なぜなら、工程通りに作ったとしても動作させてみなければ正常に動くかわからないからです。
気密測定はこの動作試験と同じことだと思います。
設計士が書いた図面通りに家を建ても、図面通りにいかないも出てくると思います。
ですので、最後に気密測定を実施し、性能評価することで初めて図面通りの性能の家が完成したかがわかると思います。
実測でなければ確認することができないから
気密性は実測でなければ確認することができないと言われています。
お家づくりは、現場で大工さんが建てているので、図面通りに建てても、建て付けが悪かったりすることがあります。
作業環境がよい室内の工場ではありませんので、少しの誤差が出ることはしょうがないと思います。
部材の歪みや目には見えない数ミリのずれによって、最終的に隙間ができてしまうと思います。
なので、たとえ図面上で隙間がないように設計できたとしても、実際に気密測定してみなければ、隙間があるかは確認できないと思います。
空調や換気を効率的に効かせることができるから
家に隙間があると一番のデメリットは、エアコンなどを使ったときにその隙間から冷気や暖気が逃げてしまうことです。
穴の空いたバケツをイメージしてみてください。
そのバケツに水を貯めようと思ったら、穴から出ていく量と同じだけ水を出さなければいつまで経っても水は溜まらないですよね。
効率よく水を貯めるためには、蛇口から出す水の量を増やすより、穴を塞ぎますよね?
気密性が低いということは穴が空いたバケツと同じことだと思います。
なので、エアコンも隙間から漏れていく分だけ余計に稼働させなければいけません。
そうしたら余計に電気代もかかってしまいます。
大手ハウスメーカーでは全館空調などを売りにしているところもありますが、効率的に空調を効かせるためにもまずは隙間を塞ぎましょう。
気密測定をした住宅に住んでみた感想
C値0.38の我が家に2年間住んでみた感想です。
冷房も暖房もよく効く
1階にのみエアコンがついていますが、一台で家中をまかなえています。
吹き抜けの上の窓にカーテンが設置できていないので夏は西日が入ってくる分、猛暑日の2階は流石に若干暑いですが、それ以外は家中、一定の温度で快適に生活しています。
また、冬場に絶対に嫌だった隙間風も全く入ってきません。
実家では窓の近くはとても寒かったので、雲泥の差です。
高気密でも息苦しくない
気密測定をしていない住宅会社に「高気密にしすぎると息苦しいですよ」と言われたことがあります。
高気密では隙間から空気が抜けない分息苦しそうなイメージはありますが、全く息苦しくありません。
息苦しいといった住宅会社で建てなくて本当に良かったです。
そもそもなんで息苦しいかの根拠がわからないし、自分のところは高気密住宅が作れないと言っているようなものですよね
これから住宅メーカーを選ぶ方慎重に選んでくださいね
温度差が大きいと結露は若干する
家を建てる前は、結露は全くしないと思っていたのですが、それでも室内と室外の気温差が大きいと流石に窓の下の部分に若干結露をします。
家の中は寒い日の朝でも18℃あり、湿度も40〜50%くらいなので、外がー5℃を下回る日はしょうがないかと思っています。
窓ガラスの下の部分は結露していますが、壁面や床は結露していないので、壁内結露などは起きていないと思います。
結露は全くしないわけではありませんが、気密性を高めることで結露は防げます。
結露をさらに防ぐためには、窓ガラスも高性能にする必要があります。
我が家の窓ガラスの記事については、こちらで紹介しています。
まとめ
今回は、気密測定について、その必要性や我が家の実際に住んでみた感想を紹介しました。
結論、これだけ覚えて住宅メーカーを選んで貰えばいいです。
「気密測定してもらえますか?C値は0.5を切る値にしてもらいたいです」
測定のできないところは高気密住宅は作れないと思います。
自分達が作った家の品質を測定できないでどうやって品質の高いものを作れるのでしょうか。
このブログを読んでいる人には絶対にお家を建てるなら失敗してもらいたくないので、ちょっと強い口調になってしまいましたが、それだけ重要だと思うポイントなので、ぜひ抑えてもらいたいです
もっと良い情報をこれからも発信していきますので、楽しみにしていてください
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