こんにちは!たかです!
現在、お家を建てる計画をしている方、これからお家を建てようと思っている方、どんな窓にしたいか考えていますか?
我が家は、性能はあまり考えず、格子付きの窓にしようと思っていました。
ですが、性能面から格子付きの窓はやめました。
窓の配置や性能で、お家の住環境は大きく変わってきます。
窓の計画をするのに、外観で可愛いから格子が入っている窓がいいと思っている方、今の窓はどこも高性能だからどれでもいいと思っている方いらっしゃいませんか?
窓は種類がたくさんありますので、性能などを確認しながら選ばなければ、窓側が寒いなどと後悔することもあると思います。
快適なお家を作るために、性能の良い窓を選択して窓の役割を考えて窓を配置をすることは重要です。
今回の記事は窓計画について紹介していきます。
また、窓メーカーはLIXILやYKKAPなどが有名だと思いますが、我が家は玄関ドアをガデリウスというスウェーデン製の木製ドアにしたかったため、その玄関ドアを扱っているエクセルシャノンという会社の窓にしました。玄関ドアについてはこちらの記事で紹介していますので、ご覧になってください。
窓の役割
まず初めに家の窓の役割について少し触れたいと思います。
主なものは以下の4つです。
・採光
・日射取得
・換気
・景観
それぞれ大切な役割があるのでもう少し踏み込んで書いていきます。
採光
お家を建てたら、リビングや吹き抜けなどに大きな窓を取り付けて家中に光が入ってくるようにしたいと思う方が多いと思います。
我が家も明るいお家が良かったので、リビングや吹き抜けに窓をつけて光が入ってくるようにしました。
窓をつけることで光を取り入れることで、余計な電気を使わずに節電にもつながります。
それに、なんだか昼間でも暗いお家で過ごすと気分も暗くなりそうで、嫌ですよね。
ただし、光が入りすぎても困ることもありますので、そこは日当たりなどを計算して窓の配置を決めなくてはいけません
日射取得
窓の配置は、この以下の2つがポイントだと言われています。
・南側の窓は、日射取得のためにできるだけ大きくする。
・東西北側の窓は、熱が逃げていかないように小さくする。
ただし、夏の暑さを遮るために南側の窓に庇(ひさし)などを設ける必要があります。
以下の記事は、パッシブハウスについての記事になっていますが、庇の重要性についても触れていまし。ぜひ一度ご覧ください。
我が家は南側にリビングを配置し、窓を大きくしましたので、冬の晴れた日は外がマイナスになるような気温でも暖房が日中はいらないほど暖かくなります。
我が家は南側にリビングを配置し、窓を大きくしました。
おかげで冬の晴れた日は外がマイナスになっても日中は暖房が入らないほど暖かくなります。
換気
第1種換気がついているお家もありますので、窓を開けて換気する必要は無いという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、窓をうまく活用することで、換気や通風をより効果的に実施することができます。
我が家も第1種換気がついていますが、焼肉のような強い匂いが出たときや朝起きた時などは換気をして空気の入れ替えをしています。
先でも紹介しますが、通風を考えた窓配置をすることで空気の流れができますので、すぐに空気の入れ替えが可能です。
景観
窓がない部屋での生活を想像してみてください。息が詰まりそうですよね。
そこにお気に入りの景観がなかったとしても外を見ることで気分転換にもなります。
私のオフィスは、防犯上の観点から窓が全くありません。今は慣れましたが、当初は外が見えないことで、息が詰まりそうな感覚がありました。
窓の種類
一言に窓と言ってもガラスの枚数や樹脂の種類などさまざまな種類があります。窓の種類について紹介していきます。
単層ガラス
さすがに、これから建てるお家で単層ガラスを使っているハウスメーカーはいないと思います。
単層ガラスを使っているところと打ち合わせをしていたら間違いなく後悔しますので、すぐにその業者はやめてください!
複層ガラス
複層ガラスはガラスが2枚以上ついている窓のことをいいます。
単層ガラスより断熱性が高く、商品によってはガラスとガラスの間にアルゴンガスを入れてさらに断熱性を高めているものもあります。
複層ガラスの中でさまざまな種類がありますので、どの窓がいいのか検討してみてください
アルミサッシ
私の実家もアルミサッシですが、アルミサッシは熱伝導率が高いため外の熱が伝わりやすいです。
そのため冬は外の冷たい熱がアルミサッシを伝わり、室内に入ってきます。加えて、室内が暖かい状態だと結露もしやすくなります。
実家のサッシは冬の朝によく凍って窓が開かなくなることがありました。
サッシが凍るメカニズムは以下のような感じです。
冷たい空気がサッシに伝わる → 結露する → 寝るので暖房を止める → サッシが凍る
また、アルミサッシが結露してそのままにしておくとカビが発生してしまうこともありますので、次に紹介する樹脂サッシにすることをおすすめします。
樹脂サッシ
アルミサッシに比べて熱伝導率が低いため、外の温度が伝わりにくいです。
おそらくどこの住宅会社も樹脂サッシを採用していると思います。
アルミサッシを使用している住宅会社があったら、そこはやめてください。
樹脂サッシもメーカーによってさまざまありますので、どれが良いのか検討してみてください。
引き違いの窓
引き違いの窓とはよくある一般的な窓の開き方です。
しかし、我が家は引き違い窓がありません
理由は引き違いの分、気密漏れの心配があるからです。
引き違いの窓の場合、窓が閉まっていても、窓と窓の間に隙間ができてしまいます。我が家は気密性を向上させるため、次に紹介する滑り出しの窓かFIXの窓になっています。
滑り出しの窓
滑り出しの窓と聞いて馴染みがないかもしれませんが、このような感じの窓です。
トイレやお風呂などの小さい窓に使われているお家もあるかもしれません。
この窓なら引き違いの窓と違い、レバーで押さえつけるとこができるので高い気密性が維持できます。
エクセルシャノンでは、滑り出しの窓は引き違いの窓に比べ、約10倍気密性が高いとのことです。
FIX
採光だけ必要で開ける予定がない窓はFIXの窓にします。
コストも開けられる窓に比べて安いので、FIXの窓を上手に使ってコストダウンもできます。
我が家も何ヶ所かFIXに変更してコストダウンしました。
我が家が採用した窓
我が家が採用した窓は、エクセルシャノンというメーカーのトリプルシャノンという商品です。
熱貫流率という断熱を表す性能が0.8w/(㎡•K)という値なので当時国内でトップクラスの断熱性がある窓と言われていましたので、その窓を採用しました。
ちなみに今は以下のような熱貫流率が0.29w/(㎡•K)という製品もあるようです。
グラフもありますが、いずれも数値が小さい方が断熱性がいいので、断熱性の高いものを採用するようにしましょう。
窓計画で注意したポイント
我が家が実際に窓計画で注意したポイントを紹介します。
全て自分で考えたわけでなく、設計士と打合せをしながら納得のいく窓を計画していきました。
窓の開き方などの特徴や役割を押さえることで家の快適感が変わりますので、どのようなお家にしたいか設計士と打ち合わせをして窓の計画をしていくことが重要です。
打ち合わせをして間取り図が手元にある方は、間取り図を用意して照らし合わせながらポイントをチェックしてもらう良いと思います。
日射取得をしてお家が暖かくなるように計画されているか
土地の配置や隣地との関係によって多少変わってくるかとは思いますが、太陽の光が入ってくるような大きな窓はありますか?
家中を明るくするのにも、冬に暖かくいられるのもこの南側の窓の重要な役割です
我が家は南側に芝生を植えた庭や家庭菜園があるので、南側の窓にテラスドアをつけて出入りもできるようにしています。
テラスドアの先にはウッドデッキもありますので、夏はここから出て庭でBBQをやったりしています。
また、南側にとても良い景観があるわけではありませんが、我が家の庭や家庭菜園を見て癒されています。
南側の大きな窓は最高!
南側にいい景観が見れる土地ならその景観を見るためにも大きな窓が欲しいですね!
東西北側の窓は小さくして熱が逃げないようになっているか
東西北側に必要以上に大きな窓を採用しているお家が多い気がします。
景観が見れるようなら話は別ですが、セオリーを考えると小さな窓がいいです。
また、東西北側の窓は滑り出しやF IXの窓がおすすめです。
引き違いの窓だと窓を2枚使いますので、窓の面積が増えてしまいます。
その分、気密漏れや窓から冷気が入ってしまいますので、なるべく小さな窓、かつ気密性が高い滑り出しなどの窓がおすすめです。
家中が明るくなるように採光できる窓配置になっているか
吹き抜けなどが計画されている方は、うまく使うと家中に採光ができます。
我が家も吹き抜けの上に窓がついていますので、家中に光が入ってきます。
暗いお家より明るいお家の方がいいですよね
意外に暗くなってしまうのが玄関や洗面台だと思います。
玄関ドアは窓がついているものもありますので、そのようなものを選び、採光するのもおすすめです。実際に我が家も窓がついている玄関ドアにしましたので、そこから最高できています。
しかし、窓が付いているものが防犯上などの理由で気に入らなかった場合、玄関ドアの上にFIXの窓をつけて採光をする案などもあります。
私も初めは、玄関の上にFIXの窓をつけようと思いましたが、玄関ドアに小窓が付いていることと、内装が白だったことから、玄関がそんなに暗くならないのではないかと考え、取り付けるのをやめました。
玄関が暗くならずに済みましたのでよかったです。
換気などのために通風できる経路になっているか
夏は窓を開けないお家もあるかもしれませんが、通風できるかは考えて窓を配置した方がいいと思います。
我が家は設計時にこの地域の風向きデータを検証してもらい、通風できるように窓を設置しました。
我が家が特に通風を活用する場面は、夏の夕方です。
夜になると比較的涼しくなる地域なので、夏は南側の窓と北側の窓を開けて通風させながら涼しい空気が家の中に入るようにしています。
データがなくても、風を入れたい窓と反対側の窓を開けることで風の通り道になるため、風がよく通ります。
風の入り口と出口に窓が設置できているか確認してみましょう
我が家が実際住んでみて後悔したポイント
上にあげたポイントを捉えることができたので、概ね後悔はありませんが、実際に住んでみて少し考えればよかったというポイントがありました。
皆さんの参考になればと思いますので、紹介させていただきます。
ベッドルームに風が入りにくく、涼しい空気があまり入らなかった
ベッドルームは南側に配置されていて、日差しが入り暖かいのですが、夏の夜に通風をしようと思ってもなかなか風が通らないということが住んでみてわかりました。
青矢印ようにベッドルームの南側の窓と東側の窓から廊下に涼しい風が抜けると思ったのですが、想定していたより風が通らなかったです。
北側にウォークインクローゼットがあるのですが、そこは採光用にFIXの窓にしてしまったので、今思えばそこを開けられる窓にすれば、北側に風が抜けたかなと後悔しました。
お風呂の窓は掃除の手間がかかるので必要なかった
お風呂に窓をつけるかつけないかで悩む方多いと思うんですよ。
私は無くてもいいかなと思っていましたが、換気や採光のことなどを考えて最終的にはつけることにしました。
しかし、窓のサッシなどは使っているうちに汚れるてしまいます。
掃除も壁だったら楽なのですが、窓の部分は意外に大変なんですよね
お風呂に入るときは結局電気をつけるし、換気扇もついていたので、窓は無くてもよかったなぁと思っています
まとめ
窓計画について紹介しました。
注意したポイントは以下のとおりです。
窓の役割や種類など紹介してきましたが、結論はこれです
断熱性能の良い窓を選択して、窓の役割を考えて窓計画をしよう
窓の計画はキッチンや照明を選ぶ打ち合わせに比べると地味な感じがするのですが、窓計画をきちんと考えることで家の快適性は全く変わってきます。
断熱性などを変えなくてもFIXの窓にすることでコストダウンをすることはできます。なるべく性能の良い窓を配置するようにしてください。
快適な新居にするために、地味なことでも考えて計画していきましょう。
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