ビルトインガレージと聞くと、DIYや車をいじることが好きな人がつけるんじゃないの?
そう思っている方も多いと思います。
私も、DIYが好きだし、車を自分でいじることもしています。
お家を作るならビルトインガレージはたとえ予算がかかっても外したくない設備でした。
ガレージ付きのお家は昔からの夢でした。
タレントの所ジョージさんやヒロミさんが大好きで、お二人のような生活に憧れています。
実際に住んでみると、DIYなどをするにはとても便利なのはもちろんですが、DIYをしない人にとっても生活品質が向上するおすすめの設備だと感じました。
今回の記事では、パッシブハウス基準で作ったビルトインガレージのお家に住んでみての感想や私がビルトインガレージを設置するときに考えた注意点、コストダウンの方法などを紹介しています。
ビルトインガレージのメリット
我が家は、アルファード1台が入る大きさのガレージを作りました。
実際にビルトインガレージを使ってみてのメリットを紹介します。
雨や雪に濡れずに車に乗り降りができる
雨や雪が降っている日に車の乗り降りは大変です。
玄関から車までの距離が近ければあまり濡れないかもしれませんが、子供や荷物を車に乗せている間に自分が濡れてしまうということはありませんか。
雨はテンションも下がるし、濡れるとさらテンション下がりますよね。。。
ビルトインガレージは、ガレージの中から家にアクセスできるように設計できますので、そのような心配はなくなります。
我が家がガレージをつけて一番のメリットになっているのはこれです。
ビルトインガレージの中でDIYができる
DIYをするときに天候を気にされる方もいるのではないでしょうか。
私は天候をかなり気にします。せっかく作業をしていたのに突然の雨で材料が濡れてしまっては台無しです。
ガレージの中でDIYをすることで、雨や風など天気に左右されることなく作業ができますので、DIYには最適です。
また、コンセントを設置することで電源を確保することができますので、電動工具も使用できます。
私もDIYが好きなので、よく物を作ったりしますが、ガレージ内で作業をすることにより雨で作業中断するなどのストレスがなく、作業ができています。
BBQをガレージ内で行うことで突然の雨を防ぐことができる
ガレージでは日差しや雨風に関係なくBBQを楽しむことができます。
BBQを楽しんでいる中で、突然の雨は嫌ですよね。
夏は夕立がありますので、いきなり雨が降ることも多くあります。
そのため、我が家では、天候に合わせてウッドデッキとガレージでBBQする場所を変えています。
特に夏は日差しも強く、ガレージの中でBBQをやったほうが日差しも防げるため快適です。
また、ガレージには窓を設けたため、煙などの換気もでき、煙で充満することもありません。
ガレージを作るときには窓を設け、換気の計画も行ってください。
ガレージ内にお米や野菜などの食品を保管することができる
我が家は、ガレージにお米や野菜などを置いて保存しています。
お米や野菜は実家で作っているため、ありがたいことにお米は一度に30キロの米袋で、野菜は土付きのままもらってくることが多いです。
我が家では、以下の理由からガレージで保管しています。
- 土などで家の中が汚れてしまう
- お家の中が暖かく、すぐに傷んでしまう
冬はガレージ内も寒くなるので、クリスマスケーキなど冷蔵庫に入らないものはガレージに置き、天然の冷蔵庫のように使っています。
しかし、夏はガレージの中も暑くなりますので、そのような時は冷蔵庫で保存するなど注意が必要です。
ビルトインガレージのデメリット
ビルトインガレージのデメリットです。私が感じたデメリットは3つですが、ガレージの口コミを調べたときに気になったものがありましたので、番外編として載せています。
費用がかかる
一番最初に思い浮かぶデメリットではないでしょうか。
我が家も設置するときにガレージだけで200〜300万円かかると言われました。
しかし、私が昔からの夢であったガレージ付きのお家を建てるために、コストダウンをしてガレージをつけることにしました。
コストダウンした内容は以下のとおりです。
天井の梁をあらわしにした
天井を板張りにしているガレージもありますが、我が家は板張りをせず梁のままにしてもらいました。
天井を梁の状態のままにすることをあらわしと言います。
あらわしにした理由は、コストダウンだけでなく、天井にDIYで棚などをつけたいと思ったときに自由が効くからです。
実際にまだできていませんが、梁の部分に収納棚をつけようと思っています。
タレントのヒロミさんが梁などを活用してつけた棚がかっこよかったので、我が家も同じようなものを設置しようと検討しています。
シャッターをオーバースライダー式から巻取り式に変更した
オーバースライダー式は巻き取り式に比べ50万円高いと見積もりを出してもらったときに言われました。
オーバースライダー式は見た目もかっこいいですよね。
かっこいいガレージって大体がオーバースライダー式な気がします。
しかも、オーバースライダー式の方が、壊れにくいという口コミもありました。
ですが、50万円の差額は大きく、他の設備をつけられなくなる可能性があったので、オーバースライダー式は諦めました。
自動シャッター付きのガレージを作ることが目的でしたので、巻き取り式にしました。
目的を明確にして、本当に欲しいものにお金をかけてください。
家づくりでは目的ややりたいことに優先順位をつけてコストダウンを図る必要があります。
目的を明確にする方法や優先順位のつけ方は以下の記事で紹介しています。
後悔や失敗しない家づくりのために必要な考え方なので、ご覧になっていない方はぜひご覧ください。
固定資産税がかかる
ガレージは、カーポートなどと違い、3方向が壁に覆われていますので、建物に分類されます。
そのため、固定資産税がカーポートなどと比べ、上がってしまう傾向にあります。
固定資産税の算出は、家を建てると市町村の方が査定をしに来ます。
土地と建物それぞれで評価額が算出され、その評価額に基づいて固定資産税が決まります。
土地の固定資産税評価額は、毎年1月1日に定められる公示価格の約70%が目安となっていますので、1000万円の土地なら700万円が固定資産税評価額となります。
建物の固定資産税評価額は、再建築価格という基準を用いて評価額を決定します。再建築価格とは、評価したい建物と同じ物件を再建築した場合にどれくらいの費用がかかるのかを考え、そこから経年劣化した分を差し引いて算出します。
使用されている設備のグレードなどによって評価額が前後しますので、一概には算出しにくいですが、おおよそ建てた価格の6〜7割程度が建物の固定資産評価額と言われているようです。
この固定資産評価額に標準税率の1.4%をかけた金額が毎年の建物の固定資産税となります。
また、都市部に建築したお家の場合、都市計画税の0.3%もかかってくる場合があります。
ガレージだけで200万円の建築費がかかった場合、固定資産評価額を120万円(200万円×6割)とすると固定資産税は以下のとおりです。
120万(固定資産評価額) × 1.4%(標準税率) = 16,800円
※都市計画税がある場合
120万(固定資産評価額) × 0.3%(都市計画税) = 3,600円
概算ですが、200万円のガレージを建てると毎年2万円くらい固定資産税は上がってしまいます。
固定資産の査定が終わってからガレージなどを建てるという方もいますが、新築時に一緒に建ててしまった方が建築費などがトータルで安くなる可能性があります。
200万円のガレージで、毎年2万円の固定資産税。月に換算すると1700円。
その金額なら固定費を見直して捻出できそうですよね。
固定資産税を気にしてガレージを諦めてしまうのはもったいない気がします。
車の駐車が慣れるまではめんどくさい
ガレージに車を入れるのは慣れるまでは正直めんどくさいです。
切り返しを何度かしなければガレージに入りませんし、横幅が車の幅ギリギリだとミラーを畳んで駐車するなど気を使わなければなりません。
また、土地が決まって間取りを検討してみたけれど、どうしてもガレージに車が入らない。
こんなことがないように土地の検討段階からガレージを設置した場合に車が駐車できるかの確認をすることが重要です。
できれば現地に行って確認しておくことがおすすめです。
実際に私も土地を決める前に現地に行き、駐車する動線を確認しました。
そのような失敗をしないためにも、自分で確認するのは重要ですが、第三者の専門家にアドバイスしてもらう間取り診断がおすすめです。
私も知り合いの建築士に工務店に作ってもらった間取りを見てもらい、生活動線などのアドバイスをもらいました。
知り合いに建築士がいないという方は、かえるけんちく相談所というサイトもおすすめです。
間取り診断だけでなく、LINE登録をすれば無料のWEBセミナーを受講することができます。
そのサイトで勉強し、私も理想の家を建てることができました。
まだ登録したことのない人はぜひ登録し、活用してみてください。
番外編
番外編は我が家では感じませんが、ガレージを建てた人の口コミを調べてみて気になったデメリットについて記載しています。
1階がガレージだと2階のリビングまで上がるのが大変
都心などの狭小地で1階にガレージがある、3階建てのお家を作った方の口コミです。
2階のリビングまで上がるのが大変とのことでした。
1階にリビングがあれば、車から降りて階段を上がることなくリビングに辿り着くことができますが、土地が狭い場合などはどうしてもこのようになってしまいますよね。
私は住んでいるところが田舎のため、狭小地のお家はあまり行ったことがありませんが、我が家でも2階に上がることがめんどくさくなることがあります。
確かに毎回、2階まで荷物を持って上がらなければならないと思うと大変です。
シャッター音がする
シャッター開閉時の動作音が気になるという口コミがありました。
我が家はシャッター音は気になりませんが、この口コミを見て、実家のガレージは開閉音が大きい気がしました。
実家は我が家と違い、手動シャッターのため、勢いよく巻き取りが発生し、大きな音が出ます。
また、パッシブハウスという高気密高断熱住宅のお家を建てたため、普段から外の音があまり聞こえません。そのような影響があるのかなと思いました。
気密性や断熱性を高めるとシャッター音の解消だけでなく、さまざまなメリットがあります。
家を建てるときは、高気密高断熱住宅がおすすめです。
パッシブハウスについてや高気密高断熱住宅が施工できる良い住宅会社かを見極めるための方法は、こちらの記事で紹介しています。
ガレージ検討時の注意するポイント8選
メリットやデメリットについて紹介しましたので、ここからはガレージを検討する上での注意するポイントの紹介です。
我が家がガレージを作るときに実際に以下のことを考えながら間取りを検討したらうまくいきましたので、ぜひ参考にしてください。
ガレージの大きさを考える
ガレージを設置するにあたり、一番重要なのはガレージの大きさです。
我が家は土地の大きさや予算も限られていたため、ガレージには車1台が入る大きさにしようと考えていました。
しかし、車1台といっても軽自動車なのかコンパクトカーなのかミニバンなのかで大きさが変わってきます。
家作り当初、トヨタのヴォクシーに乗っていましたが、将来はアルファードに乗りたいと思っていました。
そこで、設計段階からアルファードの車高や横幅、長さなどを調べ、それに合うようにガレージの大きさを設計しました。
詳しい車の大きさがわからない場合、メーカーのホームページやディーラーのカタログに記載されていますので、確認してみてください。
もし、車種まで決まっていない場合は、ミニバンやSUVなど形によって大きさがある程度決まっていますので、車の種類で検討してみてください。
それでもイメージがつかなければ、家づくりの目的や将来どのような生活がしたいかを考えてみてください。将来の生活スタイルによって、必要な車がわかるかもしれません。
以下の記事では、将来の目的ややりたいことリストの作り方を紹介しています。ガレージだけでなく、家づくり全体を失敗させないために気をつけたいポイントを載せていますので、ぜひご覧ください。
シャッターをつける必要があるか
ガレージにシャッターは必要ですか?
我が家は車をガレージに入れて、ガレージのドアから家の中で出入りしようと考えていましたのでビルトインガレージにしました。
防犯上の観点からシャッターをつけずガレージのドアがあるだけでは、不安でしたのでシャッターを設置しました。
また、雨に濡れずに車を降りて家の中に入りたかったため、シャッターは電動式一択でした。
実家のシャッターは手動のため、毎回車から降りてシャッターを上げなければなりませんが、電動にしたため、車の中から操作ができ、とても快適です。
シャッターをつけたことの副産物として、シャッターを閉めることで断熱性が上がりました。
冬はシャッターを開けた状態では、冷気がガレージ内に入ってきます。
ガレージと家の間のドアは断熱性の高いものにしましたが、若干玄関がひんやりします。
シャッターを閉じた状態では、冷気がシャッターで遮られるため、玄関がひんやりしにくいです。
人感式照明をつけることで夜間も安心
ガレージ内の照明は、人感式の蛍光灯にしました。
人感式にすることで、夜間に車を駐車する時や、物を取りに入った時に照明が勝手についてくれます。
車から降りて照明をつける必要や暗い中で電気のスイッチを探す必要がありません。
特に夜間に車を駐車する時は、バックカメラはありますが、暗い状態では視認性が悪いです。照明をつけることで視認性が上がりますのでとても便利です。
暗い中駐車していて、誤ってガレージにぶつかるということもなくなります。
換気扇よりは窓をつけること方がおすすめ
我が家はガレージの換気をするのに換気扇ではなく、窓を設置しました。
最初に間取りを書いてもらった工務店には換気扇が必要と言われました。
しかし、間取り診断をしてもらった設計士には、換気扇ではなく窓を設置した方が換気もできるし、採光もできるため良いのではないかとアドバイスをもらいました。
そこで当初、断熱性が低下することから家の窓に設置できなかった格子付きの窓を設置しました。
格子付きの窓を設置したことで、外観もよくなったと思います。
ガレージでBBQをやると煙が出ますが、窓を開けながらBBQすることで煙は外へ出ていきます。
換気扇だけでは、煙の排出に時間がかかり、ガレージの中に煙が充満していたと思います。
壁材は釘やビスが打てる材質のものを使用する
壁には釘やビスを打ち込んで工具棚の設置など、造作したいと考えていました。
そこで我が家のガレージは、釘やビスを打つことができるOSB合板と木毛セメント板を使用したガレージにしました。
私は間取りの打ち合わせの時まではOSB合板を全面に使おうと思っていました。
しかし、全面がOSB合板のガレージはSNSなどで多く上がっていましたので、何か変化をさせたいと考えていました。
そこで施工会社の社長から提案されたのが木毛セメント板でした。
木毛セメント板は当初、コンクリート打ちっぱなしのような印象を受けました。それだけでは、冷たい印象でした。
しかし、背面をOSB合板にすることでガレージを明るい印象にできると思いましたので、我が家ではOSB合板と木毛セメント板を採用しました。
私自身では、かなりおしゃれな印象に仕上がったと思っています。
家との出入り口の設置
家とガレージを行き来したかったため、ガレージにドアは絶対に必要でした。
しかし、ガレージのドアがガレージ側に開くタイプだと車に当たって車を傷つける可能性がありましたので、家側に開くタイプのドアにしました。
大人は気をつけていても子供が勢いよく開けて傷をつける可能性もあります。
ドアを車にぶつけたら傷もつき、テンションも下がりますので、リスクを回避するためにも車が傷つかない家側に開くようにしました。
コンセントは防塵タイプで設置場所を考えて
DIYをする時などに電動工具が使いたい時もあると思います。
そのような時のためにコンセントは必須です。
屋根に覆われてはいますが、車の出し入れなどで埃が入りますので、防塵用のコンセントがおすすめです。
また、可能であれば車のドアが開く位置を計算してそこにコンセントをつけないことがおすすめです。
我が家は、車の止め方によって助手席側のドアとコンセントがぶつかりそうになります。
もう少しコンセントの位置をずらせばよかったと後悔しています。
ガレージと家の境界はしっかりと断熱をする
我が家を建てた住宅会社は、ガレージは屋外という考えを持っていて、家とガレージの境界はしっかりと断熱材を施工してもらいました。
ガレージと家との境界以外は断熱材を施工しておらず、夏は暑く、冬は寒い状態となっています。
家とガレージの境界を断熱していないと家の中が寒くなる可能性がありましたので、しっかりと断熱をしてもらい、とてもよかったです。
後悔しているところ
現状の資金でやりたいことができましたので、満足はしています。
しかし、さらに予算や土地に余裕があればもう少しやりたいことができたのにと後悔しているポイントが2つあります。
太陽光パネルと蓄電用のバッテリーコンセントを設置していない
太陽光パネルと蓄電用のバッテリーを導入すると確実にコストオーバーになってしまうため、新築時には載せませんでした。
加えて、外観が損なわれるため太陽光パネルを屋根の上に乗せるのがどうしても許せなかったです。
しかし、災害で停電になった場合、太陽光の発電でカバーすることができますので、今後、太陽光の電気を充電できるバッテリーが安価になったら、以下のような構想を考えています。
ただ、どうしても無機質な黒い板が屋根の上に乗るのが嫌なので、そこが考慮できればいいとは思っていますが、多分それは無理ですよね。
ですので他の案として、物置の屋根に太陽光パネルを載せるとどの程度発電量があるかを検討しています。
もう少し大きく作れば良かった
アルファードを入れるためにガレージをアルファードが入る大きさにしましたが、車を止めてしまうと大きさがギリギリのためガレージでDIYすることができません。
あまり車をいじることはないので、影響はそこまでありませんが、車の乗り降りの時にも気を使うので、もう少し大きさに余裕があるくらいに作ることができればよかったと感じています。
車をいじるためにガレージを作りたいと思っている方は車を入れても作業できる大きさを検討する必要があります。
まとめ
ビルトインガレージはDIYや車が好きな人が作っているイメージや費用がかかると思われている方が多いと思います。
しかし、ガレージを実際につけることで雨に濡れずに車からの出入りや天候を気にせずDIYやBBQができたり、食品を保管するなどさまざまな用途に使うことができます。
コスト面が不安な方、シャッターや内装でコストダウンできる部分はあります。
ビルトインガレージ付きのお家は快適で楽しく生活できますので、つけずに後悔するより思い切ってビルトインガレージを設置することをおすすめします。
ビルトインガレージを設置して、ぜひ快適な生活を送ってください。
また、住宅会社がまだ決まっていないという方やガレージをつけるとどのくらいの費用がかかるのかについては、タウンライフという住宅会社の資料一括請求サイトで資料請求することがおすすめです。
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